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私たちについて

障がい福祉はこの20年で大きく変わったはずだ。情勢に連れ制度が変わり、自然と共に行動が変わり、時代と共に思考が変わったので、たぶん福祉も変わったはずだ。なのに20年前と変わらない福祉施設もある不思議。変化はどうしたって起きるはずなのに、今日もどこかで20年前と何ら変わらない2025年の1日を迎えているかも知れない。

多くの福祉従事者がそんな福祉を変えようと挑み、小さな変化を現場にもたらしてきた。ポパイも20年でもっと大きな変化を福祉に与えられたかも知れないが、依然としてポパイにも変わらない、変われない部分が残され、今に至っている。

しかしなぜ、福祉を変えなければならないのか? しっかりと答えられる訳ではないが、稀にこのままではいけないという焦燥感みたいなものを抱える同業者に会うこともあり、刺激をもらい励まされ、やっぱり変えていかなくちゃと奮い立ったりもする。福祉でよく言われる、障がいは個人にあるのではなく社会にある、つまり障がいのある人を取り巻く人や社会、意識や環境が変われば、障がいのある人たちが障壁を感じることなく生活を送れるんじゃないかという仮説があるが、ではそれをどう実現するのか、というところからこの「福祉を変える」宣言が多発すると思われる。現場に違和感を抱え、目の前の業務(支援)に疑問を感じるのであれば、それは当然の気づきだろう。なぜなら、そのミッションを託されたのは障がいのある人に日常的に関わる現場の私たちだからだ(もちろん制度設計やインクルーシブな教育なども不可欠)。

20年後に同じことを何の疑問も持たずに続けているのであれば、それは変化を拒んでいることになるし、それに付き合わされた障がいのある人たちは、大切な20年を失うことになり兼ねず、本当の意味でのソーシャルワークもソーシャルアクションもしませんでした、ということになる。

ポパイは20年を懐かしく振り返りながらも、これからの20年の見据え、よりよい福祉サービスの未来を思い描いていきたいと思う。ポパイだけでは到底できないことを、皆さんのお力を借りて。

2025年秋 理事長 山口 未樹
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